2023年8月5日(土)

12:30~ 受付

13:30~ 開会式行事・総会 (対面・ライブ配信は鑑賞のみ)

14:30~16:30 講演 (対面・ライブ配信・アーカイブ/定員200名) 

「学校図書館とは何のためにあるのか」を考える

凱風館館長・神戸女学院大学名誉教授 内田樹氏

 「探究」の拡がりから学校図書館の役割が改めて注目されています。しかしまだまだ全国的に浸透しているとはいえません。「司書の仕事は近い将来AIにとって代わられる可能性のある職業」と考えている人たちさえもいます。
 そこで基本に立ち返り、そもそも「教育とは何か」「図書館とは何か」について内田樹さんにお話しいただきます。内田さんは『転換期を生きるきみたちへ』(晶文社 2016年)のまえがきで、学校には多様な空間があることの必要性を述べられています。学校図書館はまさに多様な場です。学校の中に図書館がある意味について、改めて考える機会にしましょう。

2023年8月6日(日)

8:45~ 受付

9:10~12:10 実践報告Ⅰ・Ⅱ (対面・ライブ配信・アーカイブ/定員200名)

報告Ⅰ 教員として、司書教諭として 学校図書館を考える

福島県富岡町立富岡小学校 教諭・司書教諭 小熊真奈美さん

 福島県のごく普通の公立小学校の教員として勤務する傍ら、司書教諭として学校図書館の運営に関わってきました。司書教諭とはいえ時数軽減もなく他の学級の指導もしていない状態ですが、「子どもに本の面白さを伝えたい」「情報を扱える子どもになってほしい」と思い、学図研などで学んだことをこつこつと実践してきました。都市部の中規模校や東日本大震災の被災地の小規模校など、さまざまな環境のもとで教員・司書教諭として実践してきたことを振り返ってお話しします。また、現在の勤務校でどのように学校司書と協働しているかについても述べたいと思います。

報告Ⅱ 学校図書館をブッ壊しながら見えてきたこと

神奈川県立平塚農商高等学校 学校司書 木伏正至さん

 1988年の初任校から、常に学校図書館をスクラップ&ビルドしてきた学校司書キブシは、学校司書人生最後のミッションとして学校図書館の移設という難題を突きつけられました!
 前任校までの実践のどこを活かして、今回のミッションをクリアしようとしたかを報告します。
 予約制度から始まり、廃棄、雰囲気づくり、レイアウトの見直し、ブランディング、再編統合、地域との連携、SNSの利用など、そのキーワードは多岐にわたりますが、よく学図研ニュースに出てくるテーマばかりです。これから実践を行なっていく人のちょっとしたヒントになればいいなと思います。

12:10~ 昼休憩

13:40~16:40 分科会

分科会1 とことん考える!学校司書と教職員の協働(対面のみ/定員45名)

 実践報告Ⅰを受けた分科会です。学校司書と教職員の「協働」に関して、悩みごとはありませんか? この分科会では、学校図書館への支援が整っている鳥取県の事例を紹介します。そして、皆さんが抱える悩みを少しでも軽くする手立てを見つけるために、グループでとことん話し合いましょう! うまく協働できた事例の持ち寄りも大歓迎です。(担当:福島・鳥取支部)

分科会2 魅力的な学校図書館をつくる(対面のみ/定員45名)

 実践報告Ⅱを受けた分科会です。前半は木伏さんにレイアウトとブランディングの重要性を追加報告していただき、実践報告を含めた質疑応答を行います。
 後半はグループワークでレイアウト・ブランディングについての意見交換を行います。行ってみたい! また来たい! と思える図書館づくりの工夫を考えてみませんか? (※事前課題あり)(担当:島根支部)

分科会3 土居安子氏講演 変化と向き合う子どもの本(対面・ライブ配信・アーカイブ)

 時代とともに、子どもたちを取り巻く環境は変わっていきます。子どもの本も同様で、新たなジャンルやテーマのものが次から次へと出版されています。一方で、子どもたちに愛され、読み継がれていく本も多くあります。子どもの本の変遷を、社会との関わりという視点から大阪国際児童文学振興財団の土居安子さんと一緒にたどっていきましょう!(担当:滋賀・京都・大阪・兵庫支部)

分科会4 学校図書館と絵本(対面のみ/定員20名)

学校図書館資料としての「絵本」について研究する分科会です。授業等での絵本の具体的な活用事例について、絵本専門士の学校司書2名がそれぞれの絵本の特徴・違いを踏まえて紹介します。グループワークではそれぞれの学校にあった絵本の蔵書について一緒に考えましょう。 (※小中学校司書対象の分科会です)(担当:神奈川支部)

分科会5 パワーアップ!学校図書館「PR」(対面のみ/定員45名)

 「PR」とは、Public Relationsの略。まわりの人々とよりよい関係を築くための活動といった意味です。教育や学びのかたちが変わっていく中、学校図書館でも双方向性を意識したPRを考える必要があります。ワクワクするような図書館の活動を発信している司書のレポートを参考に、学校図書館からどのように繋がることができるか、一緒に進めていきましょう。(担当:岡山支部)

分科会6 学校図書館と著作権(対面・ライブ配信(鑑賞のみ)/定員45名)

 学校図書館は著作権に深く関わる場面が多いのではないでしょうか。分科会では、前半に原口直氏(東京学芸大こども未来研究所)にオンラインで模擬授業をしていただき、著作権の基本について理解を深めます。後半のグループワークは著作権の伝え方がテーマです。著作権を、教員や子どもたちに自分事として捉えてもらうためのアイデアを考えましょう。(担当:東京支部)

分科会7 オンライン開催 学校と電子図書館サービス~どのように活用できるか(オンラインのみ・アーカイブ)

 電子図書館の導入が増えています。この分科会は、市町村と県が協働で導入した長野県、青少年向けサービスを行っている広島県、学校独自で導入している高校の話を聞き、児童生徒が電子図書館をどう使っているか、今後、個人の読書だけでなく授業においても、どのように活用できるのか、そのために何が必要かなどを話し合います。 ※大阪私学会館にはこの分科会の会場はありません。 (担当:長野支部)

2023年8月7日(月)

8:45~ 受付

9:00~ 総会・閉会行事 (対面・ライブ配信は鑑賞のみ)